期間限定販売豆のお知らせです。

本日より、ブラジル・フルッタ・メルカド(ハイ・ロースト)を期間限定にて販売させていただきます。

珈琲の木から採れた実を精製する段階で、特別な天然酵母を加えて発酵させることで、圧倒的なフルーティーなフレーバーを作りだしたスペシャリティー・コーヒーです。

90年代の後半くらいから、地域指定、農園指定のプレミアム・コーヒー豆が広く流通することになり、それぞれのコーヒー豆の個性をぐっと身近に感じられるようになりました。そして近年では、さらなる味の個性を追求する時代に入ったように思われます。

当店で今年の初めに数量限定で販売させていただいた「ヴィンテージ・バレル・ウィスキー」のように、珈琲豆をウィスキーの仕込みで使用した木樽に詰めて寝かせることでほのかなウィスキー香をコーヒーに与えるなんていう面白い試みを実践するところも出てきました。

今回のように天然酵母を加えることで発酵過程に於いて味の変化を生み出すという方法は、加える酵母によって大きな味わいの変化を得られる可能性を示したいい例かと思います。




今までのブラジルコーヒー豆とは一線を画すその味わいは、正直ちょっとびっくりするほど。何も説明を受けずにテイスティングしたならば、これがブラジル産のコーヒー豆だとは思えないほどのフルーティーな酸味です。


そう言えば一昨年だったかな?塩尻志学館高校の生徒さんが「ワイン風味のコーヒーを作りたいので相談に乗って欲しい」と言って、当店を訪れてくれたことがありました。

その生徒さんは、焙煎したコーヒー豆をワインに漬けこんで味の変化を見るという研究をしておりました。「で、どうだった?」と聞くと、「思っていたほどワインの味は感じない」という答えでした。

焙煎した後のコーヒー豆に味を付けるというのは、アメリカなどでは昔から「フレーバー・コーヒー」としてよく知られていたもので、バニラ味やストロベリー味というものがあったりして、それなりに面白い試みだとは思いますが、やはり本筋からは外れている気がします。

発酵過程で酵母を加えたりして味の変化を付けたりする試みが一般的になりつつあるから、本格的にワイン味のコーヒー豆を作りだしたいなら、コーヒー豆を精製するところで研究するのが一番いいけどね・・・みたいな会話をした記憶があります。あの生徒さんは、今はどうしているだろう。その生徒さんが研究を重ねた結果、本当にワインのようなコーヒー豆を生み出したならば、それはすごいことです。

でも、それはそう遠くない将来、必ず実現されるような気もします。今回フルッタ・メルカドを焙煎してみて、そんな風に感じました。(葡萄からから採取した酵母を使って発酵させるとか・・・)

そんな無限の可能性を感じさせるコーヒー豆「フルッタ・メルカド」、コーヒー通の方なら必ずや飲んでおくべきです(と、ゴリ押しさせていただきます、笑)

フルッタ・メルカド(ハイ・ロースト)、¥680(100g)
にて只今から販売させていただきます。