先日、NELSMさんに伺った際に、当店の食器拭き用にリネンのキッチンクロスを購入してきました。メーカーはリトアニアの「Fog」。ずっと私が使用している店用のエプロンがFog製なのですが、使い込むほどに馴染むその繊維の素性の良さにすっかり惚れ込んでしまったのです。

「リネン」というのは亜麻からできた糸のことです。この糸を使って作られた布地がキッチンクロスやシーツなどのリネン製品となるわけです。





その布が持つ心地良さに酔うことは、価値観の違う目からすればつまらないことなのかも知れません。

たかが45cm×65cmの長方形。
しかし、その四角形の中には、リネンとともに長い長い時を経てきたヨーロッパ文化の息吹が脈々と流れているのです。

その息吹を今日も我が手に感じつつ、「たかが布きれ」を長く大切に使っていきたいと思う私なのでありました。