「隠れ家」と言われるお店には名店が多い。
だから皆、なるべく人に言いたくない。
でも、本当に隠しっぱなしにしてしまうと、そのお店の経営にも響くから、やっぱりたくさんの人に知って欲しい。
木祖村にあるイタリアンレストラン「base(バーゼ)」は、まさにそんな隠れ家的なお店です。

地元の人たちしか通らない小さな通りの、更に裏側にあるお店は、元は納屋だった建物を改装して店舗にしたという質素なもの。2人用の小さなテーブルが3つみという必要最低限な空間で手打ちパスタをいただけば、ゆっくりと流れるその時間に、いつまでも身を委ねていたくなるというものです。

道沿いに出ているこの看板が目印。
看板脇の小道をちょっと入っていったところに、神出(じんで)ご夫妻が営むイタリアンレストラン「base」があります。




ランチはパスタをメインにしたもので、前菜とプチパンがついてきます。
全ての料理を紹介してしまうと、実際にお店に行った時の楽しみが減ってしまうので、今日いただいてきた料理の中から、パスタとドルチェの写真のみ掲載することにいたします。


パスタ1=夏野菜とバジルのオレッキエッテ


オレッキエッテは”小さい耳”という意味。
南東イタリア、アプリア地方の名物パスタ。
手打ちパスタならではのもちもち感が楽しめます。


パスタ2=タリアテッレ、牛スジの煮込みソース


日本でもおなじみのきしめんにも似た幅広麺のタリアテッレ。
濃厚なソースが良く合います。
ちなみに、前回(5月)伺ったときは、地元で取れた"イノシシ肉の赤ワイン煮込みソース(!)"でした。


ドルチェ=チーズのクレープ包み


確か、チーズは清水牧場さんのクワルクだったかな?
甘くてフワフワのクレープは、苦いエスプレッソと相性抜群でした。


イタリアでの料理修行の最中に出会ったという神出ご夫妻が作る本場仕込みの手打ちパスタ。木曽の山間からのぞく青空の下のその小さなお店は、きっとこれからもたくさんの幸せな「美味しい笑顔」を作っていってくれることでしょう。


*アクセス*
塩尻から国道19号を木曽方面に向かい、鳥居トンネルを抜けたらすぐにある右折レーンに従って右折。しばらく進むと線路を下に見下ろす橋を渡ります。その先で「味噌川ダム」方面へ行く道と分岐しますが、ダム方向ではなくて左方向の道へ進みます。T字路に突き当たるまで進み、T字路を右折します。更にしばらく進むと「焼肉はなのき」という看板が見えてきますので、その手前を右折します。あとはゆっくりと進みながら「田ノ上観音」という目印を頼りに行けばいいです。前述の「base」の看板が見つかるはずです。事前に地図等で調べる場合は、木祖村の老人福祉センターが近くにありますので目印になるかと思います。

定休日は月曜日と火曜日。
席数が少ないため、事前に予約した方が良いでしょう。
TEL=080-5674-3936 神出さんまで。

当ブログを見て「base」さんに行かれた方は、「十色珈琲のブログで知った」とお伝えしてみてください。小さなお店だからこそ、そんなつながりも大切にしていただけると思いますヨ!