我が家は夫婦そろってオートマ車が苦手。
コーナー直前にアクセルを緩めてもスルスルっと加速していく感じにどうも馴染めません。

しかし、マニュアル・トランスミッションを搭載した車は、今となっては希少種となってしまい、新車の中から選び出すのも苦労する時代となってしまいました。

そんな状況の中、マニュアル設定のあるルノー・カングーの試乗車がある!というので、さっそく試乗してきました。

我が家のメインカーは今年の3月に車検を通したばかりですので、すぐに車を買い替える予定もないのですが、マニュアル車の試乗車なんて、今時、どこを探したってまずあり得ない話しですから、試乗できるというだけで興味が湧くというものです。



フルモデルチェンジ前のルノー・カングーは、ボディサイズも5ナンバーサイズに収まり、車重も1,180kg(5MT車)しかなくて、コーナーでは盛大にロールしながらも、スポーティーな運転ができる楽しい車でした。

それがモデルチェンジで巨大化し、車重にいたっては1,430kg(6MT車)!それでいて搭載されるエンジンは基本的には先代と同じままというのですから、まったくもってアンビリーバボーなモデルチェンジとなり、以前のカングー乗りからはかなりのブーイングが出たのでした。

そして日本のルノー・ファンがこの新型に付けた愛称が「デカングー」。なかなか素敵な愛称であります(笑)。



そんなデカングー、新たにターボチャージャー付きの1.2Lエンジンを搭載したということで、重たくたってターボ付きならばそこそこ走るのかな?というあたりが試乗の判断ポイントでした。


結論。
デカングーはやっぱり重たかった・・・


ターボが効きはじめる2,000回転からはトルクももり上がり、そこそこ走ってはくれますが、走り出しに感じるモッサリ感は拭い去ることはできず。先代に乗ったことのない人ならば快適に感じるかもしれませんが、先代のスポーティーな走りもできる活発さを知る人は間違いなくがっかりすることでしょう。

気になっていた車の大きさは、運転しているとさほど気になりませんでした。これは嬉しい発見でした。

ミニバンクラスの車でMTが選べる希少なルノー・カングー。走りを求めるにはちょっと肥大化しすぎちゃいましたが、相変わらず遊べる車であることに変わりはありません。


しばらくはルノー松本に試乗車があるようなので、気になる方は試乗してみてはいかがでしょうか?