自分が珈琲豆の焙煎という商売をしているため「喫茶店」にあえて入ることはあまりありません。観光などに行った時には休憩も兼ねて喫茶店やスタバのようなチェーン店に寄ることもありますが、地元の松本平のカフェ事情には本当に疎いです。珈琲1杯でも¥500〜¥600くらいが相場ですから、コーヒーだったら家に帰って飲もう・・・という結論になってしまいます。

先日、久しぶりに伊那方面へとドライブへと出かけました。木曽方面から権兵衛トンネルを抜けて伊那へ抜けた頃、「甘いケーキが食べたいよね」ということになって急遽グーグルマップで調べた結果、すぐ近くになかなか良さそうな喫茶店があるよと、ナビ担当の妻から報告あり。早速そちらへとハンドルを切ったのでした。

着いた喫茶手は「珈駒」さん。何の前情報もなく立ち寄ったのですが、まだ建物も新しくて綺麗なお店。お店の入口に説明用のプレートが立てかけられていたのですが、それによるともともとは昭和50年に駒ケ根で開業された喫茶店なんだそう。30年間営業した後に閉店してしまったらしいのですが、代替わりして伊那で再オープンしたということらしいです。

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店内は厨房側のカウンター、そして反対側の窓側にもカウンターがあり、大き目のテーブルがいくつかあって、とてもゆったりとした感じ。店内に流れるジャズも気持ちをリラックスさせてくれます。

そしてコーヒーはなんとサイホンドリップ!最近サイホンでコーヒーを淹れてくれるお店は少なくなりましたが、久しぶりにサイホンのコーヒーを味わいました。この日はガテマラ・アンティグアが日替わりのコーヒーでしたが、とても美味しいコーヒーでした。

ケーキは私はチョコレートとオレンジのケーキ、妻はベイクドチーズケーキ。いずれもホイップクリームとミントの葉が添えられていて、ゆったりとした時間の中で美味しくいただくことができました。ウイリアム・モリスのコーヒーカップも素敵でいい雰囲気を出していて、ジャズとよくマッチしていました。

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なかなか純喫茶の店には行かない我が家ですが、伊那方面に行ったらまた立ち寄ってみたい喫茶店です。



そんな外出の際に立ち寄ったお店が「当たり」だった時はとても嬉しいのですが、自宅で誰の目も気にせずにお気に入りの音楽なんかをかけながらいただく食事はやっぱりくつろげます。

数日前に妻がブリオッシュを焼いてくれました。数年前まではそんな名前のパンはまったく知らなかったのですが、2年ほど前にブームとなったマリトッツォという生クリームをたっぷりサンドしたパンがブリオッシュ生地だということを知り、それで初めて知った次第です。

バターと卵をふんだんに配合したフランスが発祥の菓子パンだということですが、ブリオッシュという名で単体で売られていることはあまりなくて、他の食材と合わせて菓子パンとして売られていることが多いようです。代表格はシロップを染み込ませてホイップクリームを載せたサバランあたりでしょうか。


そんなブリオッシュ、妻も初挑戦ということで焼き上がりを心配しておりましたが、焼きがったところで私が「追加でもう5分くらい焼いた方が良くない?」という余計な提言をしてしまったがために、ちょっと焼き上がりは濃いめのブリオッシュが出来上がりました。

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ブリオッシュ生地は発酵時間を長く要することもあって、昼から準備を始めて、焼きあがったのは夕刻。ジャンルとしては菓子パンなのですが、我が家の夕食としていただくことにしました。

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ブリオッシュ生地のみのパンを過去に食べた記憶が無いので、本来の味がどのようなものなのかはっきりしないのですが、美味しいことは間違いありません。私の余計な一言のせいでちょっと生地が固めかな?と思わないでもないですが、また近日中に焼いてくれると妻が申しておりますので、さらに期待して待ちたいと思います。

たくさん焼いてくれたおかげで、翌日のランチもブリオッシュをいただくことに。どうやって食べようかな?と思案しましたが、半分に縦割りにして、お皿に牛乳をちょっとだけ入れたところにパンの断面を当ててちょっと湿らし、溶けるチーズをトッピングしてオーブンで焼いてみることに。

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スイーツ系のアレンジが王道のパンだとは思うのですが、案外こんな食べ方でも美味しかったです。次回はどんなアレンジでいただこうかな?と今から楽しみな私です。