お客様から電動ミルについてご相談を受けることがあります。いろんな価値観がございますので、どれか1つだけをオススメすることはなかなか難しいのですが、はっきり言えることは「その機械と末永く付き合う」つもりがあるのかどうかということ。コーヒー党にしてみれば毎日使うことになる大事なマシンです。長く付き合ってくれるというならば、間違いなくオススメするのはカリタの「ナイスカット・ミル」です。

業務用のミルの形をそのまま小型化した電動ミルで、電気ポットが置けるくらいのスペースがあれば設置できます。「カット・ミル」というだけあって、鋭利な回転歯が、豆をムラなくきれいに挽いてくれます。お値段は大手の通販サイトで18,000円前後です。これから先、10年以上は付き合っていくつもりがあれば、決して高い買い物ではありません。注意点としては、粉を受ける部品がプラスティック製でとても使いにくい。いっそのこと、この部品ははずしてしまって、100円ショップ等で買えるようなステンレス製のコップ型容器で代用してしまってください。ちなみに我が家で使っている様子がこちら。



ご覧のように、粉受けはステンレスカップです。これならば掃除も楽チン。
当店で取り寄せすることもできるのですが、時間がかかりますし、今やネット通販の方が安い時代ですので、前述させていただきましたように「Amazon」などの大手サイトで購入されるのがよろしいかと思います。

それでも、少しでも安い方が家計的にも助かるという方には、「プロペラ式ではなくて、臼歯式のものをご購入ください」とアドバイスさせていただいております。しかし、これを理解していただくのがなかなか難しい。いつもカタログの写真をお見せしつつ何とか説明しているのですが、ちょうど良い特集がインターネット上にありました。私が毎日欠かさずチェックしているimpress社さんのサイトの中にある、「家電watch」というカテゴリーにて紹介されています。
記事はここ。

カット・ミルには性能は及びませんが、コーヒーメーカーにおまけ程度で付いているプロペラ式のミルとは雲泥の差です。難点はやはり粉受けにありまして、この部品周りに微粉がびっしりと付いてしまって掃除が大変なこと。面倒くさいですが、豆を挽くたびにきれいに掃除してあげた方が良いでしょう。

余談ですが、以前スターバックスでイタリア製の「電動グラインダー」なるものが売られていましたが(今も売ってるのかな?)、イタリア製のグラインダーはエスプレッソ用が前提ですので、豆を挽く際の「粗さ設定」を一番粗くしても、かなり細挽きの粉になってしまいます。一般的なドリップ用としてご購入される場合は、「グラインダー」という名前の商品は避け、「ミル」という商品名になっているものをお選びください。