今日の暦は「小寒」。
これからもっとも寒い時期に入るという暦です。

それに合わせたかのように、今日の松本平の朝の気温は氷点下10℃近くまで下がりました。日中はだいぶ暖かくなったとはいえ、ずっと冷蔵庫の中に入っているような寒さです・・・。

しかし、部屋の中ではシャコバ・サボテンが綺麗な花を咲かせ始めました!鉢物には全く無関心な私ですので、鉢物の管理はもっぱら妻の仕事。冬でも日のあたる場所を探してせっせと花を移動してあげている甲斐があったようで、今年はたくさんの花芽を付けています。



今年の年越しは、栃木にある妻の実家で過ごしたのですが、栃木駅近くのお宮に参拝した帰り道、歩いている道中で震度4の地震に遭遇しました。周辺で「ゴゴゴ・・・」という地鳴りが聞こえてきたと思ったら、近くの建物の窓が一斉にガタガタと震えだし、「また来たか!」と身構えてしまったのですが、それほど大きな被害も出なかったようで一安心。それでも一瞬はかなりヒヤッとした出来事でした。

休みの最終日には家族でカラオケに行ってきました。飲み会の2次会なんかで利用することはあっても、家族で出かけるのは初めてだった我が家。お腹もすいていたので「ピザ」と「たこ焼き」を頼んだのですが、これがとてつもなく美味しくない・・・。私も食に携わる商売をしている人間ですから、よそ様のお店の料理が美味しくないだとかどうとか言うことはなるべくであればしたくありません。しかし、食にこだわる商売をしているからこそ、どうしても発言したいと思うときもあるのです。

数年前、大阪のユニバーサルスタジオが園内のレストランの食の改善に乗り出したというTVの特集番組を見ました。ユニバーサルスタジオに限ったことではなくて、千葉の某遊園地にしたって、園内のレストランの味はまったくもってひどいものです。それは、食で勝負しなくてもお客様がぞくぞくと入ってくれるという強みの裏返しでもあるワケなのですが、ユニバーサルスタジオはお客様の「料理が美味しくない」という声が無視できないものであると考え、女性のスタッフをリーダーに据えて食の改善に踏み切ったということでした。

何を商売の中心に据えているかということに関わらず、「サービス業」という業種で商売をしている以上は、顧客満足度の向上に努めなくては、いずれは顧客にそっぽを向かれてしまいます。先に述べたカラオケ屋さんの料理のようなものが、平気で流通している世の中というのは、味に関心を失った人が大多数になってしまったからなのか、それともそれを提供する側の良心の尺度があまりにも低いのか・・・。年の初めから、あらためて「食」というものの意味を考えさせられました。

月日がどれだけ流れようとも、失くしてはいけないコダワリは絶対にあるはず。私のようなごく普通の人間がそれを持っている以上、同じような気持ちの人はたくさんいてくれるはず。その思いがある限りは、この小さな焙煎小屋の扉を開けて入ってきてくださるお客様はまだまだいるはず。今年もそれを信じていくしかないのです。