あの「3・11」から1年が経過しました。

直後は義援金を送ったり、街の募金箱につり銭を入れたりと、被災地のことを気にかけていたのに、しばらくするとそんなことも忘れて日常を過ごす自分がいて、自分の懐の狭さを思い知らされます。私たちにはあっという間の1年間でしたが、被災した方々にしてみれば、つらくて長い1年間だったことでしょう。

先日新聞の記事で知ったのですが、松本市に被災地から移住してきた人、または放射能などを恐れて被災地以外から移住してきた人、それぞれをあわせて350人前後の方々がいるそうです。チェルノブイリの事故後、現地で奉仕活動をおこなってきた菅谷さんが市長をしていることもあるのしょう、結構な人数にびっくりした次第です。

何もできない私ですが、この松本平に越されてきた方々に喜んでもらえるように、日々美味しい珈琲豆を焙煎していけたらと思います。「こんなところで、こんな美味しい珈琲豆が手に入るんだ!」と、1人でも多くの方に感じていただくことができたとしたら、無力な私でも、少しは世間のお役に立てるのかもしれません。