夏休みをとらせていただいて、その間に作ったオモチャのようなスピーカー。あんなお遊び程度のスピーカーでも、作ってみるとやっぱり楽しい。ここのところスピーカー作りはずっとお休みしていたのですが、ムズムズと「スピーカー作りたい病」が出てきてしまったようです。

そうは言ってもこれ以上スピーカーを増やすワケにもいかず、休眠中のスピーカーを改造して遊ぶことにします。ちょうど子供部屋に置いてあったものの、子供はウォークマンでしか音楽を聞いていないので、「それならば」ということで取り上げたのがこのスピーカー。



ビクターのミニコンポ用のスピーカー。以前にユニットを交換したりして遊んだヤツです。小さいけれど、部分的に山桜の無垢板を使っていたりして、佇まいがお気に入りのスピーカーBOXです。

上の写真の左がオリジナルの状態。右がユニット交換して遊んでみた状態。
ユニット交換するだけだと、元のスピーカーが付いていた時のネジ穴が見えていたり、サランネットをとめるピンが残っていたり、メーカーのエンブレムもそのまま。このままではディスプレイした時に、ちょっとイタダケナイ感じがありました。そこで思いつたのが前後逆転の発想。

背面にユニットをつけて、それを表にして使ってしまおうというものです。
そしてこの3日ほど夜になるとチョコチョコといじって、昨晩完成したのが下の写真のスピーカー。



スピーカーの端子盤がついていた直径45mmほどの穴を、彫刻刀を使って直径62mmの穴に拡大。そこに新規に調達したユニットをビルトイン。今回調達したユニットは「Peerless 830985」。7cmのフルレンジユニットで、コーンはアルミでできているのですが、ギラギラした金属色ではなくて、陽極処理をしてあるために黒い色をしています。

これが取り付けてみるとまさにベストマッチ!大きすぎず、小さすぎず。背面についていたバスレフダクトが前面にきたおかげで、背面を壁にぴったりつけて使用することができるようになりました。ダクトの径から考えても、この7cmのユニットはこのBOXに本当にピッタリです。

では、もともとユニットが付いていた本来の前面はどうなったかというと・・・。



空いていた直径74mmの穴にすっぽり収まるサイズのスピーカーターミナルをネットで探しだして、それをカパッと被せました。ユニットを留めていた時の穴も見事に隠れて、こちらもこの箱のために用意されているかのような端子盤でありました。


今日はさっそくお店に持ち込んでBGM用に使用しています。
カワイイなりして、結構立派に鳴っています。

やっぱりモノを作るって楽しいですね。スピーカーはもう置く場所がありませんので、今度は「アンプ作り」に挑戦したいと勉強中。数年前に真空管アンプのキットを購入して組み立てたことがあるのですが、その時は何の知識もないままに、設計図をもとにまるでプラモデルのように組み上げてしまいました。今度はきちんと「回路図」もある程度は読めるようにして、電気的な知識も少しは身につけた上で、キット品ではないモノを、自分でパーツを集めて作り上げたいなと思っています。